都市伝説 呪われたエロ本? | 今を生きる高校生

都市伝説 呪われたエロ本?

これから述べる話は友達の友達から聞いた話だ


あるところに太郎という男の子が住んでいた

太郎は育ち盛りの中学1年生

ごくごく普通の家庭で育ってきて学校生活もごくごく無難にこなす普通の生徒

いわゆるステレオタイプな中学生というやつだろう

 

でも太郎にはひとつだけ

誰にも言えない秘密があった

 実はこの間

父さんのエロ本を見つけてしまったのだ

 

太郎の家は一人っ子で両親は共働き

放課後の家は太郎にとっては自分で好き放題にやれる空間だった

その日も家に帰るといつものように誰もいない

いつもの隠し場所から鍵を取り出して家の中へと入り

自分の部屋にカバンを置くと太郎は一直線に両親の部屋へと急いだ

いつもは入るなと言われている両親の部屋

太郎はこの部屋でベッドに横になってテレビを見るのが一番好きだった

 

ベッドに横になってテレビを見ていると

急にテレビの画面がおかしくなった

きっと後ろの配線の調子がおかしいのだろう

そう思った太郎は配線をいじろうと思わずテレビの裏をのぞいてみた

 

するとそこに不自然に落っこちている一冊の本

手を伸ばして取り出してみる

 

胸のはだけた女の表紙

それはエロ本だった

 

 

 

え?これってもしかして父さんの…

 

 

 

「あの厳格な父さんがエロ本を隠し持っているなんて」

純朴な太郎にはその事実がショッキングでたまらなかった

 

その上、実は太郎はそれまで

エロ本というものを一度も見たことがなかった

 

勇気を出してページをめくってみると

そこには女が乳房を露わにした卑猥な写真や

女の局部のアップ写真など刺激的な映像が広がっていた

 

初めて目にしたエロ本

胸が異常にドキドキした

太郎はその日から性的衝動に駆られてこの本をちょくちょく盗み見るようになった

 

しかし悪夢が始まったのはその日からだ

太郎は毎晩のように

オネショをするようになったのだ

 

「オネショなんてそれまで一度もしたことなかったのに…」

寝る前にもきちんとトイレに行ったし、寝る前の数時間は水分も取っていない

なのに、太郎は毎晩オネショをする

太郎はだんだん怖くなってきて

「きっと僕があのエロ本を盗み見てるからだ。あれは呪われたエロ本だったに違いない」

と考えるようになった

それからはエロ本を盗み見るのをやめたのだが、それでもオネショは治らなかった

 

「仕方がない。こうなったら父さんに内緒でこっそり捨ててこよう。」

 

太郎はその日、意を決して近くの川の河原にエロ本を捨てに行くことにした

川の土手に穴を掘ってエロ本を念入りに埋めてやった

 

するとその日から

オネショはピタッと止まった

 

しかし太郎がほっとしたのも束の間、その数日後のことだった

太郎は放課後友達に呼び止められた

「おい、太郎!これ、まじですげえから見てみろよ!」

 

 

 

 

渡されたのはそう、あのエロ本

 

 

 

 

え?何で!?

あの時しっかり河原に埋めてきたのに!?

 

太郎の顔は青ざめた

 

 

 

 

絶対呪われてる…

 

 

 

 

とりあえず友達に渡されたエロ本は自分で持って帰ることにした

「よし、もう正直に父さんに話をしよう、そしてエロ本も返そう」

もう太郎の頼るべき相手は呪われたエロ本の持ち主であった父さんしかいなかった

その日太郎は父さんに話をしに行った

 

 

 

 

 

 

 

「お父さん、ごめんなさい。

お父さんのエロ本を今までこっそり読んでてごめんなさい。」

 

 

 

 

 

 

 

「なにい!私のエロ本を!?」

 

 

 

 

 

 

 

「でも初めて見たあの日からオネショが止まんなくなったんです。

朝起きるといつもオネショの跡でパンツがカピカピになってるんです」

 

 

 

 

 

 

 

「なにぃ!太郎よ!」

 

 

 

 

 

 

 

父さんは眉間にシワを寄せて深く深呼吸した後

少し間を置いてこう言った

 

 

 

 

 

 

「ちょwwwwwそれwwwwwオネショじゃない。夢精だwwwwww」

太郎はその日赤飯を炊いてもらったという